
時間をかけて、ゆっくりと、食べ物の味を
味わいながら食べる事は、単に肥満になるのを防ぐだけでなく
糖尿病の予防につながります。
よく、出世する人は、早飯食いなどと
言われたりしますが、健康という面から見ると
少し完全した方がよさそうですね。
インスリンというホルモンは、
血糖値を下げる働きをすることから
いいイメージを持っている人が多いと思いますが
実は、体にとって悪い面もあります。
食事をすると、血糖値が急激に上がります。
すると、血糖値を下げるために、インスリンの分泌量も増えます。
それによって、血糖値は急に下がるわけですが
インスリンの分泌量は、急には減りません。
今度は、低血糖になると危険な状態になるので
体が反応して、インスリンへの抵抗性を上げます。
そうやって、インスリンがだんだん効かなくなっていきます。
体は、正常に働くように見えないところで
コントロールしているのに、負担をかけているのは
自分というわけですね。
なので、生活習慣病と呼ばれるようになっています。
(生活習慣病は、誤った体の使い方が習慣になったもの)
特に、菓子類や炭酸飲料等、腸からの吸収率が
良すぎる、糖分を摂ると、急激に血糖値をがあがるので
インスリンの分泌量が増えやすくなります。
日本人の糖尿病の90パーセントは、Ⅱ型糖尿病。
インスリンの分泌量が十分であっても
ブドウ糖が細胞内に入りにくいタイプです。
Ⅱ型糖尿病では、インスリンの分泌量が十分であるのに
血糖値が下がりません。
その為、糖尿病の食事療法では、
いかに血糖値を急激にあげないか、いかにインスリンを
出さないようにするかが大切になってきます。
インスリンはもともと血糖値を下げるホルモンです。
それが過剰に分泌されると、そのエネルギーは
脂肪になって肝臓に蓄えられたり、
動脈硬化の原因になったりします。
糖尿病でない人も、健康な体を維持するためには
インスリンの余分な分泌を避けることが必要。
その為には、急激に血糖値をあげないような
食事をすることが大切です。
急激に血糖値を上げないための食事法とは?
基本は、ゆっくり、よく噛んで食べる事。
時間をかけて食べることで、血糖値の上昇スピードは
緩やかになります。
更に、ゆっくり食べることで、満腹中枢が満たされ
食べすぎになることを防いでくれます。
早食いと食べ過ぎは、体にとっては負担です。
特に、中年期を過ぎている人は、注意しましょう。
食べる順番も大切
まずは、野菜や海藻類を食べる、次に、肉や魚
卵などのタンパク質、そして、最後に、ご飯や麺類、
パンなどの炭水化物を摂るようにすることです。
同カロリーの食事を摂っても、この順番で
食事をするようにすれば、急激な血糖値の上昇を防ぐことができ
インスリンの分泌スピードも緩やかになります。
動脈硬化の進行を抑えられ、肥満も防いで
メタボのリスクも減らせます。
炭水化物、糖質を摂るときは、精白した米やパンなどは
避けるようにして、腸でのブドウ糖の吸収が
緩やかになる複合糖質がオススメです。
ある程度、体の生理を理解して、できるだけ
体の働きに負担のかからない使い方をしてあげましょう。