
毎日、緑茶を飲んでいると
特に健康を意識していなくても、気づかないうちに
様々なメリットを体にもたらしてくれます。
そんな緑茶の有効成分の一つがカテキンです。
テレビの健康番組や健康雑誌などで
取り上げられる機会が増えたことで、
少しでも健康に関心のある人であれば、
今では、多くの人が知るようになりました。
優れた抗酸化作用を持ち、がん細胞を抑制する働きがあるなどで
現在では、多くの人の支持を集めています。
そこで、あらためて、カテキンの健康増進効果、
それに吸収率をあげる方法、気になる副作用などについて
記事にしていきたいと思います。
緑茶をよく飲んでいる地域ほど健康?
日本各地の長寿地域を調べたデータによると
日頃からよく緑茶を飲んでいる地域ほど、長生きをしている
ということでした。
緑茶の生産地、静岡県掛川市で生活をしている人達は、
長寿で、しかも一人あたりにかかる医療費が、
最も少なかったということがわかりました。
東北大学の栗山進一教授らの発表によると
緑茶を1日5杯以上飲む人達は、1杯未満の人達に比べて、
男性で12%、女性で23%の割合で、
全死因死亡の危険度が低下していたということです。
今年、4月に日刊ゲンダイで示された統計でも、
日刊ゲンダイより http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158779
ご覧のように、がんの死亡率が低い地域が、
緑茶の産地であることがわかります。
緑茶に含まれるカテキンの健康効果
緑茶に多く含まれているカテキンは強い抗酸化作用と
突然変異抑制作用があることが、
多くの学者によって明らかにされています。
カテキンが緑茶の健康増進効果の立役者です。
緑茶カテキンの健康効果をあげると
強い抗酸化作用で、体内に生じた活性酸素の害を減らします。
体脂肪を燃焼させ、肥満、生活習慣病の予防に効果的。
善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす
血管の老化である動脈硬化を抑えてくれます。
糖質分解酵素の働きを抑え、血糖値の上昇を抑制してくれます。
インフルエンザ予防効果、アンチエイジング効果、
さらに、食道がんや胃がん、膀胱がんなど各種がんの発生や
転移を低減していく働きがあるとの報告があります。
いくら健康効果があるといっても、
カテキンはもともと渋味の成分の為、2%以上は添加できません。
カテキンの吸収率を上げるには?
カテキンが体内の細胞に吸収されえるには、
カテキンレセプターが細胞表面に十分に存在することが
必要であることがわかってきました。
このカテキンレセプターは、緑茶を飲む時の
食べ合わせとかなり関係があると言われています。
ビタミンAを多く含む緑黄色野菜と食べ合わせると、
緑茶カテキンの細胞内への吸収に格段によくなります。
緑茶の健康増進効果を高めたいのであれば、
緑黄色野菜をたっぷりと摂り、
緑茶を飲むのがよいかもしれませんね。
サプリメント化したカテキンの副作用?
緑茶そのものを飲むことについては
特に健康に問題があるわけではありませんが、
気になるのが、やはりサプリメントとして
栄養素を凝縮してつくったものです。
高濃度カテキン茶は危険ということで、海外では、販売が中止になっている記事です。
2007年には、カナダでサプリメントに使われていた高濃度茶カテキンによって肝障害が起きたことが報告されており、そのためにカナダでは販売禁止になっています。また、アメリカでは高濃度茶カテキンを含む製品は、注意書き付きで販売されています。09年にはイタリアで、高濃度茶カテキンが原因と考えられる肝機能障害の研究が行われ、因果関係は、ほぼ確実と判断されてもいます。日本でも、動物実験ではありますが、通常の高濃度茶カテキン入り飲料一本で、人間に換算した場合の摂取許容量を超えるということが判明しています。インフォーシークニュースより 参照URL http://news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_148261/?p=2
いくら、健康効果が高いと言われている成分であっても
濃縮されたものを、継続して飲むことで、
何らかの健康被害で出てしまう可能性があるということです。
栄養素が自然界にあるものであっても
一つの栄養素を濃縮したものは、やはり不自然な面があります。
最初は、効果はあっても、体の方に耐性ができてしまって
継続して飲んでも、はじめの頃に比べて、効果が見えてこない
という面もあると聞きます。
なので、基本は、本来ある食べ物から栄養素を吸収することが
一番、安全であり、体の仕組みにあっていると思います。
成分としてカテキンを含んだサプリメントを利用する場合は、
その含有量がどの程度か、製造過程で栄養素意外に
どのようなものが含まれているかなどよく調べてから
利用するようにしましょう。