
脳の萎縮は、高齢者だけではありません。
年齢に関係なく、不適切な使い方をすると
気づかないうちに萎縮していくものです。
脳が萎縮する原因でわかっているのは
ストレスにアルコール、そして、栄養不足に
感動がない生活等です。
脳は肉体の一部ですが、感情などの
精神活動とも密接に関わっているところです。
知情意の三つの精神活動は、
脳の機能をプラスにも導きますし、逆にマイナスにも
導いてしまいます。
脳の萎縮を予防・シナプスの結びつきを強固に
一度萎縮をした脳細胞を100%元に戻すことは
難しいと言われていますが萎縮を防ぐことはできます。
その鍵は脳の神経細胞を刺激する事です。
神経細胞は使わなければ、次第に働きが悪くなり
死滅していきますが、例え90歳のご老人であっても、
よく頭を使う人の神経細胞は、
シナプスが成長し、若々しいといわれます。
知的好奇心旺盛な人には、脳の萎縮は見られません。
シナプスというのは、神経細胞と神経細胞との
接続部分をいいます。
通信網の中継点のようなもので、
一個の神経細胞には、数十から数万のシナプスがあります。
脳に新しい刺激が加わると、
それまでまったく関係がないようにふるまってきた
神経細胞同士にも、シナプスでつながりができ、
新しい連絡系ができあがります。
脳細胞は決して再生しません。
しかも、1日に何万個死滅するなどといわれます。
しかし、新しいシナプスができやすいように、
また現在あるシナプスが活性化するように刺激を与えてやれば、
神経細胞の活性能力が増し、死滅していく細胞に代わって
新たな機能を果たすことができると言われています。
このシナプス同士の結びつきが増え、
そして強固になれば、脳の萎縮を防ぐことはできます。
アメリカの老化研究所が平均年齢76歳で健康な約4,300人の脳をMRIで調査したところ、感動しなくなると脳の容量が約1.5%減ることがわかったそうです。
感動、愛情と脳の萎縮
知的好奇心とも関係していますが、
感動する心がないと脳は萎縮していくと言われています。
今までできなかかっことができるようになる
成長と創造への喜びは、脳にとっては最大の報酬と言われています。
また、成長期の子供であっても
親とのふれあい不足、愛情が感じられないと
脳が萎縮するという事もわかってきたようです。
シカゴ大学教授、ジェームズ・J・ヘックマンさんの
東洋経済に掲載されている記事は、脳にとって
大切なことを示唆しています。
人間、人の間と書きますが、人とのコミュニケーション
親しい人とどのような付き合いをしていくかって
凄く大切な感じがします。
アルコールが脳を萎縮させる
酒は百薬の長といわれますが
脳に限っては、たとえ少量であっても
続けて飲んでいると萎縮につながると言われています。
研究によれば、以下の順で脳がより萎縮するとされている。
1、飲酒をしない人
2、過去に飲酒していたが、現在は飲酒を止めている人
3、少量の飲酒を継続的に行っている人
4、大量の飲酒を継続的に行っている人「適量」と呼ばれている少量の飲酒であっても、脳の萎縮が起こり、過去の飲酒の影響も残り続けるため、脳の萎縮という観点から見れば、アルコールに適量は存在しないと言える。記事引用元 Wikipediaより
お酒は適量であれば、健康効果も期待できるので、
どの程度を適にするかは、個人の価値観次第ですね。
栄養面でのフォローも脳の萎縮を防ぎます
シナプスの結びつきを良くして、
脳細胞を活性化させるためには、脳に十分な
栄養や酸素を届ける必要があります。
タンパク質と糖質、脂質の三大栄養素に
ビタミンやミネラルをバランス良くは基本です。
特に脳の活性化をもたらすビタミンB1、B2などの
栄養素の不足ながないよう補っていく必要もあるでしょう。
記憶力をアップさせるイチョウ葉エキス、
集中力をアップさせる鉄なども必要です。
脂質は特にαリノレン酸、DHAなどが脳の活性化につながります。
それと常に十分な血流が保てるように
脳の血管の動脈硬化の予防も大切です。
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