
膀胱炎は女性に多い病気ですが
その延長戦上にあるのが腎盂腎炎です。
女性に多く見られ、男性に起こる場合は、
前立腺肥大、結石があって、尿の流れが悪くなっている場合に
発症しやすくなります。
20代~40代では、男女の発症比率を見てみると
30対1と、圧倒的に女性に多く見られる病気です。
急性の腎盂腎炎は、かなり激しい症状が
現れてきますが、そのほとんどが大腸菌による感染です。
一度かかると何度も繰り返し発症することが多くなり
再発を繰り返すと慢性化したり、慢性腎炎へと
移行してしまうこともあるので、
シッカリ治療を行って完治させること
それに再発予防の為の対策をうっておく必要があります。
腎盂腎炎で見られる症状
川の流れのように尿の流れも一定方向に
流れ続けているということは非常に重要なことですが、
膀胱内に侵入した細菌が尿管を逆流して、
腎臓内で尿の集積所入って炎症を起こします。(上行性感染)
急性腎盂腎炎は突然発症し、悪寒、発熱、やや上の方の
腰の痛み、吐き気や嘔吐などが起こります。
高熱がでて、背中の脇の肋骨の一番したの部分を
たたいたりし押したりすると痛いというのが典型的な症状です。
さらに糖尿病などで菌と戦う体の力が落ちている人では、
少々リスクが高くなります。
また、妊娠中も子宮が尿管を圧迫したり、
尿管が拡張して尿が逆流しやすくなるの注意が必要です。
腎盂腎炎の治療方法
とにかく尿検査で菌の種類を調べ、
それにあった抗生物質を使って細菌を殺します。
症状が軽い場合は、1週間~10日ほどで、
安静にしていれば症状は回復してきます。
抗生物質は、膀胱炎より長めの期間、飲む必要があります。
細菌を体外へと排出することを目的に
いつもより水分を多目摂ることが必要です。
水が飲めなかったり熱が出ていれば点滴で補います。
特に尿路感染症が疑われる場合は、
とにかく水をたくさん摂って、菌を洗い流すことです。
症状が重い場合には、入院して3日~5日程度の抗生剤と
水分補給の点滴治療が行われます。
トイレは行きたくなったら即行くようにしましょう。
我慢は百害あって一利なし、菌を増殖させてしまいます。
お腹を冷やさないようにして早めに病院を受診し、
尿に細菌がいる場合はすぐに抗生物質を服用することが大切です。
再発を防ぐ為に必要なこと
再発の繰り返しから慢性化させない為にも予防が大切ですね
膀胱内に細菌を入れないようにする為に、
清潔にすることを意識しましょう。
トイレでふくときは、前から後ろに、水のしぶきを
防ぐ為にも、ウォシュレットは弱めのセットを
浴槽の殺菌にも気を配ることです。
パートナーともよく話あって、協力してもらいましょう。
ポイントは、菌の侵入をいかに防ぐかです!
そして、万が一、菌が侵入してきても
大丈夫なように、免疫力を高めておくことが大切です。
過労やストレスは免疫の敵!
規則正しい、生活を心がけましょう。
ポジティブに考える事も大切です。
体を冷やすと免疫力が下がります。
特に腸の温度を下げるような飲食物は控えることです。
おしっこの流れをよくするのに水分補給は大切ですが
できれば体温に近い水を利用しましょう。
万が一、慢性化してしまっても、普段の生活次第で、
免疫が働く状態にしておけば、重症化は防げるはずです。