
睡眠は、呼吸や食事、運動とともに
体の健康を支えていく上で大切な要素です。
時間が”もったいない”といって
睡眠時間を削ってしまうのは、命を削るのと同じです。
しかし、多く眠れば良いといことではないようで、
逆に寝すぎてしまうことも、体の不調を
招くことになってしますようです。
一体、睡眠はどのくらい取ればいいのか?
体の調子を整えるの必要な睡眠時間について調べてみました。
人の体質により、睡眠時間が短くて大丈夫な人
平均よりも長くとらないとダメな人がいます。
短眠は何となく体に悪いというイメージがありますが、
疲れたからといって寝すぎてしまうのもよくありません。
寝すぎは健康によくない理由って?
長時間寝ていると体は休んでいる感じがしますが
脳は休んでいるわけではありません。
睡眠中は、ノンレム睡眠とレム睡眠が90分のセットで
繰り返されています。
つまり、90分ごとにレム睡眠が訪れます。
このレム睡眠では、体は休んでいても脳は休んでいない状態です。
レム睡眠とノンレム睡眠のリズムが必要なのですが
寝すぎはこのバランスを狂わせてしまうわけです。
休日に、一週間のたまった疲れを癒そうと
いつもよりついつい寝すぎてしまった時に
何となく体がだるいとか頭痛がするというのは
体のリズムが狂っている狂っていることを現しています。
寝すぎで良くないのが体内時計を乱してしまうことです。
その事が自律神経の乱れやホルモンバランスを
崩してしまうことです。
体の治癒力を支えている三つの系
神経系、ホルモン系、免疫系でできていますが
神経系、ホルモン系の乱れは免疫力の低下につながります。
気をつけないといけないのが、良かれと想って、
長く寝てしまうことが、逆に病気になりやすい体質を
つくってしまうところです。
事実、寝すぎてしまうと血糖値の上昇を招き
糖尿病を発症しやすくなるとも言われています。
また、メラトニンの分泌の低下から
活性酸素の増加から代謝が低下してしまうのも
気になるところです。
米国の疫学調査のデータでは、
睡眠が平均5時間ない人や9時間を超える人は
ともに長生きできないというのがあります。
この疫学調査ではベストな睡眠時間は7~8時間とでています。
寝すぎと認知機能の低下についても気になるデータがあります。
7時間睡眠が最強説! 過不足で最大7歳も脳が老化する可能性も
このデータで面白いのが、食事と同じように
睡眠は足りなくても、とりすぎてもダメだということですね。
要は”適”という感覚を持つことが大事なんですね。
9時間以上の睡眠では、シッカリ寝ているようですが
半面、眠りが浅く昼間に眠くなる場合が多いとも言われています。
健康で元気に長生きしたいと思ったら
多少の個人差はあっても、7時間前後の睡眠時間が
いいということですね。
9時間以上寝ている人で、何となく体の調子が
今ひとつの人は、一度、睡眠時間を7時間になるよう
生活習慣を改めては如何でしょう。