
日本人には肩こりで悩んことがある人が
80%を超えると言われています。
そのくらいポピュラーな症状ですが、
凝ったからといってむやみやたらに強く揉んだりしていると
逆に揉み返しが起こって
さらに悪くなってしまうことも多々あります。
そして、肩こりを悪化させてしまうと全身の倦怠感から
うつ病へと進んでしまう人もいるとか。
たかが肩こり、されど肩こり
肩こりは甘くみてはいけない症状です。
ということで、17日放送の「世界一受けたい授業」に
「本当は怖い肩こり」の著者、
東京医科大学整形外科 遠藤健司先生が出演
優れた肩こり解消法として、先生のオススメの
肩甲骨剥がしについてレクチャーされていました。
肩甲骨はがしは、筋肉が肩甲骨に張り付いたように
ガチガチに固まったものをストレッチによって、
ほぐしていくことを言います。
肩甲骨に筋肉がどの程度くっついた状態になっているのかを
自宅で簡単にチェックできる方法を教えていました。
◇ 肩甲骨の状態・チェック法
背中を壁につけるようにして立ちます。
その状態で腕を肩の位置にくるまで真っ直ぐに伸ばします。
痛みを感じない範囲まで、
壁伝いにゆっくりと腕を上げていくわけです。
そして、腕があがった角度をみて、
肩甲骨にどのくらい筋肉がくっついた状態になっているのかを
判断することができるということです。
このテストをする時の注意点が
腕が曲がったり、前に出たりしないようにします。
60度以上の人は、正常。
45度~60度の人は、少し硬くなっている状態。
0度~45度の人は、肩甲骨がかなり硬くなっている状態。
やってみるとわかりますが、
肩甲骨が硬くなっている人は、確かに上がりません。
◇ 肩甲骨はがしの基本偏
肘を曲げて、肩とひじが水平になるようにします。
そして、この状態から5秒かけて肘を後ろに引いて、
腕の力を抜いて腕を下ろすようにします。
この動作を3回繰り返すわけですが
意識しておきたい大切なポイントがあります。
それは、肘を後ろに引いた時に、肩甲骨から筋肉をはがすように
肩甲骨の間をギュッと縮めていくということです。
もう一つ大切なことは、この時肘が下がらないようにすることです。
肩甲骨はがしの応用編
まず、基本編と同様に肩と肘を水平に上げるところから
そして、肩甲骨を持ち上げて、5秒ほどかけて
ゆっくりと肩を回しながら下ろし腕を下ろしていきます。
大切なポイントが肩甲骨の筋肉をはがすイメージで
上から下へと筋肉を絞り込んでいく感じです。
この動作を3回行うようにします。
ゆっくり、シッカリとやるというところも大切。
肩甲骨はがしの効果について、遠藤先生は、
肩甲骨を背中の真ん中に寄せていく動きをさせることで
筋肉の深い部分からほぐしていくということです。
1日3回を2セットやることで辛い肩こりも改善されるということです。
はじめは、痛いということですが
やっているうちに痛みが軽くなってきますし。
普段使っていない筋肉なので、
最初は痛くてもやわらかくなってくれば、
痛みもなくなるというわけです。
雑巾がけストレッチ法というのも紹介されてました。
四つん這いになり手を水平に伸ばします。
それから、遠くの方を雑巾がけするイメージで
横にも広げるような感じで、5秒ほど時間をかけて、
ゆっくりと腕を回します。
ポイントはできるだけ腕を伸ばすようにして、
肩甲骨周囲の筋肉をはがしていくイメージを持つということです。
左右の腕、それぞれ5回ずつ行うようにします。
ある程度、年齢がいくと
どうしても筋肉は硬くなってしまうので
軽いストレッチであることから、
毎日でもやってみたらいいと思います。
一通りやってみると、血流が良くなったのか
ポカポカする感じと、肩が軽くなって感じがします。
肩こりのひどい人は最初はきついかもしれませんが、
回数を重ねるほど、良い結果が期待できると思います。
つらい肩こりのある人や予防に関心のある人は、
是非、肩甲骨はがしを実践してみてください。