
スマートフォンの普及によって、現代人には
気づかないうちに目を酷使する環境が広がっています。
カラーディスプレイの画面を凝視しつづけると
自然とまばたきする回数が減っていきますが、
それに従って涙が蒸発しやすくなるといわれています。
さらに涙の量自体も少なくなっているということもあって
目に与えるダメージが気になるところです。
しょぼしょぼした感じは、疲れ目の一症状。
そして、しょぼしょぼ感がある時に
気をつけなくてはいけないのが角膜へのダメージです。
画像転載元:参天製薬
角膜表面の傷が、細菌感染の温床となったり、
失明や重度の視覚障害を起こす人も少なくないといわれています。
目のしょぼしょぼした感じが単なる疲れ目から
来ている場合は心配はありませんが、
角膜の表面が傷つきやすい状態になっている時には
その対策をとっておく必要があります。
人によっては、特に違和感がなくても
目の検査をしみたら、角膜が大分傷ついていたという
こともあるようです。
◇ 目のしょぼしょぼにはドライアイが
目がしょぼしょぼする、痛みが伴っていなくても
違和感があって目を開けにくいというような場合は、
角膜表面に傷ができているのかもしれません。
そして、角膜を傷つける原因の一つがドライアイです。
ドライアイになると目の表面が乾燥し、
涙量が足りなくなる為、角膜が傷つきやい状態にあります。
目に潤いが無くなることで、十分な栄養や酸素が
角膜に供給されるなくなるので、代謝が悪くなり、
傷を修復してく力が弱くなっていきます。
◇ コンタクトレンズ使用による傷
コンタクトレンズの使用も、角膜を傷つける原因になります。
ドライアイの人が、コンタクトレンズを使うと
さらに栄養や酸素が供給されにくくなっている上に
角膜にトラブルを起こしやすい状態にあります。
コンタクトレンズの使用が、さらにドライアイを悪化させるという
悪循環を招いてしまうことになりかねません。
その為、ドライアイの人は、コンタクトレンズの使用は
控えた方が目のトラブルを予防する為にも必要です。
ドライアイでなくても、コンタクトレンズの使用中に、
目に異常が見られたら、しばらく使用することを
中止するようにしましょう。
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◇ 傷が浅いなら十分な休息で治ります
ごく浅い角膜の傷であるなら一晩眠ることで、
傷が良くなり次の日には元に戻っていることがほとんど。
しかし、しょぼしょぼするなどの違和感を感じたら
早めに目を休ませる事が大切です。
反対に、一晩眠ってもしょぼしょぼ感とれなかったり、
しょぼしょぼ感が痛みに変わってきた、
目が開けられないくらいの痛みがあるといった場合は、
角膜の傷が深かったり、あるいは、傷部から殺菌などに
感染していることが考えられます。
その場合はすぐに眼科を受診して、
適切な治療を受けるようにしましょう。
角膜感染症の種類
細菌性角膜感染症
角膜や結膜の表面にはブドウ球菌など何種類もの細菌が存在しています。上皮のバリア機能が壊れたときにそれらが入り込み、角膜内で増殖していきます。眼球内に膿が溜まったり、虹彩に炎症が起きることもあります。抗生物質によって治療します。角膜真菌症
真菌とはいわゆるカビのことです。感染の頻度は低いですが、ステロイド薬を使用していたり、手術後などで免疫力が落ちた状態では、感染しやすくなります。真菌は角膜内で胞子状になって身を守ろうとしますので、抗真菌薬を使用しても治るのに時間がかかります。アメーバ角膜炎
頻度はまれですが、感染すると治療に大変時間がかかります。ソフトコンタクトレンズの手入れが不十分だったり、湖や川で泳いだりすることで感染します。記事引用元:目の健康シリーズEye & Health
視力が極端に落ちてしまうと生活の質も急降下になります。
眼は一生、大切にしたい器官です。
違和感を感じたら、そのまま放置しない事が大切です。