
目がかすむ、ぼやける、モノが二重に見えるという
症状は疲れ目の典型的な症状です。
現代人は何かと目を酷使する機会が多いこともあり、
自分が思っている以上に目に負担をかけています。
しかし、目に疲れがたまったままにしていると
注意力や集中力の低下、やる気の喪失、
頭痛や肩こり、食欲の低下、倦怠感等、
全身に影響を与えることもありますから、シッカリと
予防と解消につとめることが大事です。
細かな作業に集中していて、顔を上げて遠くを見たら
目がかすんだり、ぼやけて見えたりしたことがあると思います。
これは目の使いすぎが原因で起こる典型的な症状です。
目の仕組みは、よくカメラに例えられる!
レンズに相当する水晶体は、周囲を取り囲む
毛様体筋という筋肉が伸縮することで、
厚くなったり薄くなったりして、
うまくピント合わせを行っています。
ところが、近くばかり見て、毛様体筋の緊張状態が長く続くと
筋肉が次第にこわばってしまいます。
その後遠くを見た時に、毛様体筋がスムーズに弛緩しないため、
ピントがずれてしまいます。
目のかすみやぼやけとして認識されます。
対策①、遠くを眺めて、目を休ませる
緊張状態にある毛様体筋をリラックスさせるためには、
なるべく遠くを眺めるようにしましょう。
作業の合間に休憩をとり、毛様体筋がこわばってしまう前に、
遠くを見て緊張を解くようにすると、
かすみ、ぼやけの予防になります。
遠くを見るときには、10m以上先にある建物や木などの
目標物を注視するようにします。
10分間程度注視すると、毛様体筋は十分に弛緩して、
元の状態に戻ります。
対策②、目を温めて血行の促進
温かいおしぼりなどで目を温めると、
血行がよくなって、疲れがとれやすくなります。
リラックスを促進させる副交感神経へと
スイッチを入れ替えるところが目の周囲にあるので
重点的に温めるようにしましょう。
血行が良くなれば、疲労物質も流れていくので
疲れた状態を速やかに解消してくれます。
また、目が充血しているようなときは、
冷たいタオルなどで目を冷やすと、熱がとれてすっきりします。
目の周囲をマッサージすることも
血行促進に良い方法です。
但し、マッサージの場合は目の周囲を軽くほぐすようにし、
目を直接押したり、強くもんだりしないことです。
対策③、十分な睡眠を確保
光の刺激は思っている以上に目に負担をかけます。
その為、睡眠時間(7~8時間)をシッカリ確保することは
目の疲労を回復させる為に必要です。
また、わずかな光であっても、感じるものなので
アイマスクを着用するとさらにリラックス効果を高めます。
遠赤外性の素材を使ったアイマスクを利用すると
温める効果と血流の改善も期待できます。
寝るときには、目を閉じるものですが、
その時、自然と眼球はまぶたの上の方に
向いた状態になります。
この状態が目の筋肉を最もリラックさせた状態です。
なので、昼間、目の疲れを感じた時には
上を向いて、目を閉じるだけでも筋肉の緊張を
緩ませてくれます。
時間があれば、眼球運動などを行なうようにしましょう。
特に細かな作業に長時間、集中した後などがオススメ
毛様体筋はかなり緊張し、硬くなっているはずなので
凝り固まった筋肉の緊張をほぐすにはいい運動です。