
食べると腸の調子が悪くなるタンパク質として、
最近知られるようになったのがグルテンの存在です。
グルテンは、パンやパスタ、クッキーなどの
小麦製品に多く含まれていることもあり、
日本人のグルテン摂取量は、右肩あがりとなっています。
しかし、グルテンの摂取は、アレルギーをはじめ
様々なトラブルを起こしてしまう可能性があります。
グルテンに含まれる物質に”グリアジン”があります。
この物質は食欲増進の作用を持っているもので、
パンなどの小麦製品を口にすると、
食欲のセーブが効かないという現象を起こすことになり、
ついつい食べ過ぎてしまうことになります。
小麦製品には甘いものが多い為、食べ過ぎると
血糖値の上昇、肥満、などメタボに繋がることも考えられます。
◇ 例えば糖尿病で考えると
小麦のような高炭水化物をが吸収されると血糖値が上がります、
そして、血糖値が高ければ高いほど
膵臓からインスリンがたくさん分泌されます。
常時、血糖値が高い状態が続くと
細胞の表面にあるインスリンレセプターは、
働き過ぎで酸化し、鈍感になり、
血中に残ったブドウ糖を細胞内に入れようと
さらにインスリンが分泌されるという悪循環になります。
それが、糖尿病を起こす一つの要因になるわけです。
◇ 脳内に炎症を起こすことも
グルテンは小腸で吸収されますが、大腸でも吸収されます。
糊のような性質を持っているグルテンは、
腸内細菌から出された毒素と密着し、
からまった毒素ごと吸収されて、
その毒を脳に運び込む為、脳に炎症が起こる原因になります。
脳内炎症は、様々な神経物質の働きを妨害してしまうので、
俊敏な反応ができなくなってしまいます。
これがグルテンによる起こされる脳毒素被害です。
また”アレルギー体質”の人が、グルテンを摂ると
小腸が過剰に反応して、消化不良を起こし、
吐き気や痛み、蕁麻疹のように皮膚に炎症が起きたり、
体のどこかにかゆみが現れる事も!
グルテンフリーは、食事でグルテンを摂らないといったもの。
欧米ではグルテンフリーの表示がされた
食品が増えているようですが、日本では浸透が遅れています。
小麦自体が、日本人の体質に合わないという事を
主張されている方も増えていますが、
実際に、グルテンフリーの食事変えてから、
アレルギー症状が収まったり、ダイエットがうまくいったなどの
声が多く上がっているようです。
日本でも、健康思考の高い人から、
グルテンフリーの食生活を取り入れる人が増えています。
テニスの世界ランク1位のジョコビッチ選手の本
ジョコビッチ選手は、グルテンフリーの食事を取り入れてから
脳の働きが良くなり、神経、筋肉の俊敏性が増し、
圧倒的な強さを示しています。
◇ グルテンフリーの食事とは?
小麦粉を使ったメニューは禁止。
市販のスープのとろみにも小麦が使用されているので
それらの使用はNGです。
うどんをソバに変えたり、
洋食を和食に変えるというだけでも
グルテンの摂取量は減ってくるでしょう。
それとは反対に積極的に摂りたい栄養素はタンパク質です。
タンパク質は植物性のものをメインにして、
魚、鶏肉を適量を摂るようにしましょう。
タンパク質を摂ることで、血糖値の上昇を抑えてくれ、
インスリンの急激な分泌を抑制してくれます。
特にある程度の年齢になると
食事量は減ってくるものですが、その場合でも
タンパク質の摂取は減らさないようにすることです。