
元々日本人はお風呂好きの人が多いと言われています。
特に寒い季節などは、温かいお湯にゆっくりつかるだけで、
心身ともにリラックスできるものです。
お風呂は、熱、水圧、浮力の作用を上手に使えば、
様々な健康増進に役立てることができます。
そこで、ココでは、体の不調を改善する効果的な入浴法を
紹介したいと思います。
入浴タイムを利用しながら、シャワーを使ったり、
体操やマッサージを行いながら、
”肩こり””腰痛””便秘”の解消にも役立つ方法です。
入浴中は、体も温まって血流も良くなっているので、
相乗効果が期待できそうですね。
是非、お試しください!
お湯につかって体を温めて首と肩を動かす体操
肩のコリをほぐすには、まず20分間ほど半身浴します。
その後、浴槽内で体操を行います。
筋肉にはポンプのような作用があり、筋肉を曲げると
その中の血液が外に流れ出し、伸ばすとまたその筋肉の中に
新しい血液が入ってくる仕組みになっています。
筋肉が曲げ伸ばし運動をすると、血行が良くなり、尿量が増えます。
その結果、筋肉中にたまった炭酸ガスなどの疲労物質が、
足と一緒に体外に排泄され、コリが解消されます。
◇ 肩の体操
腕を垂らしたままにして、両肩を一緒に上げ下げする。
これを5回ずつ、顎を出さないようにします。
肘を曲げ、脇を開いた状態にして、肩を回します
前の回転を5回、後ろの回転を5回
◇ 首の体操
首を前後左右に曲げる、各1回ずつ4回繰り返します。
ゆっくり曲げるようにします。
頭を回す、大きくゆっくりと回転させる
右回転、左回転、それぞれ4回ずつ行います。
渦の中で腰を左右にひねる体操で筋肉をほぐす
半身浴で体を温めてから、ゆっくりと行います。
湯の中で行うと浮力があるので関節や腰への負担は
軽くなりますが、水の摩擦抵抗があるので
筋力アップにつながります。
ただし、体操を行ってよいのは慢性化した腰痛の場合だけ。
ぎっくり腰のように急激に起こった強い時は
筋肉に炎症が起こっているので、入浴で温めることも避けます。
症状が落ち着いてから始めましょう。
◇ 腰の体操
浴槽の片側を両手でつかむようにして、
腰をゆっくりひねっていきます。
左右5回ずつ、痛みを感じたら無理をしないこと
ひねった時に痛みを感じる時には
まっすぐお湯に浸かった状態で、お腹を膨らませたり
へこませる動きを数回繰り返します。
腹筋や背筋を鍛えてくれるので予防として有効。
浴槽のふちを両手でシッカリつかんで、
腰をゆっくりそらすようにする、痛みを感じる時には
無理に行わないようにします。
一応、体操が終わったら、半身浴を行って
よく温めてから出るようにするとさらに効果が期待できます。
便秘のタイプでを見極めて行う
便秘には直腸性便秘、弛緩性便秘、けいれん性便秘の
三つがあります。
直腸性便秘は便意をたびたび我慢したために、
便意が起こりにくくなったものです。
弛緩性便秘は加齢によって胃腸の働きが弱くなって
起きるもので、中高年に多いタイプの便秘です。
けいれん性便秘はストレスなどで腸がけいれんするため、
コロコロとした便が出るタイプです。
便秘のタイプで方法が違うのでタイプを見極めてから行います。
◇ 弛緩性便秘、直腸性の便秘
半身浴の状態で、お腹を膨らませたり、へこませたり
した後に、お腹を”の”の字を書くようにマッサージします。
回数としては20回ほど。
浴槽から出たあとに、シャワーを使って
温かいお湯と水を交互に5回ずつかけるようにします。
◇ けいれん性の便秘
半身浴後に、お湯の温度を徐々に上げるようにして、
少し熱めのお湯に5分間ほどつかるようにします。
浴槽から出たあとは、熱めのお湯のシャワーを使い、
”の”の字を書くようにしておなかにかけるようにします。
心身を癒してくれるバスタイムです。
せっかくならお風呂の健康効果を上手に活用して
体調管理として利用したいものです。
何かの参考になれば、是非、実行してみてください。