
”口の中が渇く”という症状は年をとると
老化現象の一つとして誰にでも起こりやすくなるものです。
しかし、老化現象というわけではないのに
口が渇くという感覚をもっている人が増えている
とも言われています。
口の中の乾燥が、生活の質を著しく下げてしまう
可能性があるだけに、シッカリと対策をとっておきたいところです。
口の中が渇いてしまう原因に唾液の分泌の減少があります。
※ 唾液の大切な働き!
- 食べ物をかんで飲み込むことを円滑にする
- 食べ物を溶かして味が分かるようにする
- 口の中を湿った状態に保ってしゃべりやすくする
- でんぷんを消化する
- 口腔内の清潔に保ちます
- 有害な物質を希釈したり細菌に対抗します。
唾液量が減ってくると口の中が渇くだけでなく、
食べ物の飲み込みが悪くなる、味がわからなくなる、
会話がしにくい、舌がヒリヒリする、
口内炎や虫歯になりやすい等の口腔内にトラブルが
起こりやすくなります。
唾液の分泌量が減ってくる原因としては、
唾液腺の萎縮、薬の副作用、亜鉛不足、糖尿病や
自己免疫疾患などの全身疾患、ストレスなどがあげられます。
老化により唾液腺は萎縮し唾液の分泌量は減少しますが、
老化したからといって皆が口の渇きを訴えるわけではありません。
唾液腺の働きに必要な亜鉛の欠乏、血圧を下げる薬や
抗うつ薬、睡眠薬、アレルギーを抑える薬などの副作用が
加わると症状が現れてきます。
緊張した時に口がカラカラになることを経験したことを
一度や二度はあるとは思いますが、
このように唾液の減少はストレスでも起こり、
比較的若い人にも渇きを訴える人が広がっています。
口の渇きを訴える人は女性、特に女性ホルモン分泌の変化により
唾液量が減少する更年期に更に多くなります。
中年の女性では、唾液と涙が減少し、
目が乾燥し、関節痛を起こすシェーグレン症候群が
現れることが多いので注意が必要です。
就寝時の口呼吸も口の渇きの原因になります。
鼻呼吸では空気が湿ってから口の中を通りますが、
口呼吸では直接乾いた空気が口の中を通るからです。
口の中は、適度な潤わせておくことが必要です。
喉チンコの周りにある扁桃腺は、免疫の最前線となって
細菌やウイルスの体内への侵入を水際で阻止している
免疫の最前線になっています。
この免疫の防波堤が、強固に働くには
適度な湿り気が必要です、その為に、唾液の分泌を良くして
適度に口の中を潤わせておく必要があります。
唾液腺を刺激する為に舌を動かす舌体操、
唾液腺を刺激する唾液腺マッサージは、唾液の分泌量を
増やしていく為の効果的な方法です。
◇ 舌体操
◇ 唾液腺マッサージ・動画
また、食事をする時によく噛んで食べるようにする事も
唾液量を増やすの取り入れたい習慣です。
現代人は、相対的に柔らかいものを食べているので
昔の人と比べて噛む回数は圧倒的に少なくなっています。
一口、食べ物を口に入れたら、30回以上は
噛むようにするようにしましょう。
また、酸味の強いものを食べたり、一日かけて
こまめに水分補給をすることも忘れないように実行しましょう。