
血管の柔軟性は、アンチエイジングの要です。
血管が硬くなっていく動脈硬化が血管の老化であるなら
柔軟性の血管にリニューアルしていくのは
血管の若返りというふうに言えますね。
血管も細胞の集まりであることを考えると、
血管細胞の新陳代謝の流れがよくなるような食事の仕方、
食べ物の選択が大切になってきます。
三大栄養素と呼ばれる炭水化物、
タンパク質、脂質は、健康にとって欠かせないものです。
しかし、その摂り方にはコツがあります。
GI値が低いものから食べるようにすることです!
GI値とは、ある食品を食べた時に、
血糖値がどれだけ速く上がるかを、ブドウ糖を100とした
場合で比較する数値になります。
糖質をとると血液中にブドウ糖が溢れてきますね。
これが”血糖”です。
血中に血糖が溢れてくると、今度はそれを下げるために
すい臓のベータ細胞からインスリンホルモンが
分泌される仕組みができていますが、
これを繰り返していると、
インスリンの効きが悪くなってきてしまいます。
その結果起こるのが糖尿病です。
GI値の高低を表した食品の一覧はコチラから
血管内の糖が過剰になってくると、内皮細胞が傷つけてしまい、
それに、マクロファージ、LDLが関わってきて
動脈硬化が進行していきます。
その為、血管の健康を保つためには血糖値を急激に
上げない食べ方をすることが大切です。
そこでオススメなのが、
野菜や海藻などの食物繊維を最初に食べること。
これらの食品はGI値が低い上に、
糖質の吸収がゆるやかにしてくれる効果が期待されます。
次に魚や肉などのタンパク質をとり、
最後にご飯やパンなどの糖質をとるようにすれば、
血糖値をゆっくりと上げていくことができます。
また”ゆっくり食べる”ということも大切です。
早食いは、急激に食べ物が体内に入ってきてしまうので、
急激な血糖値の上昇を招いてしまいます。
一口につき30回は噛んで食べるようにすると、
よいと言われてますが、噛むことで食べ物の吸収が
ゆるやかになったり、
脳に刺激を与えることで”認知症の予防”につながります。
よく噛んで食べることの恩恵は、想像以上に大きいです。
是非、ゆっくり噛んで食べる習慣をつくるようにしましょう。
最近、テレビの健康番組などで紹介されたこともあって、
クルミを食べることを生活にとりいれている人が増えてきています。
クルミには、アルファリノレン酸をはじめ、タンパク質や
ビタミンB1、マグネシウムや食物繊維が豊富にふくまれていて、
中性脂肪を減らす、悪玉コレステロールを減らす、
そして、動脈硬化の原因となる要素を減らしてくれます。
初期の2型糖尿病で起こるインスリン抵抗性に対処してくれるのと
強力な抗酸化の働きと糖化を防いでくれるという事がポイントです。
1日に6個~7個、30g程度を目安に食べるといいと言われています。
”塩がついていないものを食べましょう”
クルミは血管の老化を防いでくれる以外にも、
老化を抑える、認知症、不眠症の改善、便秘の解消、
咳止めや乳がんを抑える作用など、
かなりの健康効果が期待されます!
丸ごと食べるのもいいですし、粒にして調味料として
おかずにふりかけて食べるのもいいでしょう。
グルテンフリーでタンパク質も豊富なので、
非常食としても、準備しておくのもいいかもしれません。