
変形性膝関節症は、セルフケアと適切な治療によって、
確実に膝の痛みを軽くすることができます。
最初は少しずつでもいいので、
痛みが軽くなった分だけ動かすようにしましょう。
膝の活動量が少しずつ増えていくことによって、
膝の機能も回復していきます。
中高年の人達の場合は、老化により
筋肉や骨、靭帯などに衰えが見られるようになります。
その為、再び回復させるには時間もかかりますし、
決して楽ではありません。
しかし、弱くなる一方だった膝関節を
鍛えていくことで、着実に強化することができます。
膝が強化されてくれば、わずかな負担で痛みが起こったり、
炎症を繰り返すということも少なくなるはずです。
ひどい痛みがあるときにはしばらく安静にさせておくことが
必要ですが、痛みが落ち着いてある程度、動かせるようになったら
できるだけ動かすようにすることです。
ストレッチを習慣的に行うようにしましょう。
◇ 内転筋のストレッチ
足の裏を合わせるようにして座ります。
足は負担を感じない程度で体の方に寄せるようにする。
足の甲を手で押さえて、両足を広げ、太ももの内側の筋肉を
伸ばし、10秒間保つようにします。
一度に5回程度、1日では1回~3回を目安に
◇ ふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチ
壁の前に立ち、足を前後に開くようにする。
前足の膝を曲げるようにして、反対側の腰を前の方へ
押し出すようにします。
腰を押し出した時に反らないうようにすることが大切。
この姿勢を10秒間保つようにし
一度に5回程度、1日では1回~3回を目安に
◇ 膝関節を伸ばすストレッチ
片側の膝を曲げ、反対側の足を伸ばして座る。
伸ばした方の足首に触れるようにして、上半身を
伸ばした足の方へと倒していきます。
無理のない程度で、前に倒していきます。
この姿勢を10秒間保つようにし
一度に5回程度、1日では1回~3回を目安に
膝の曲げ伸ばしがしづらいと痛みも現れやすくなります。
ですから、ストレッチの実践は柔軟性を保つことが目的です。
その他、膝の緩和ストレッチの動画
膝を動かさないでいると、膝を動かす筋肉が萎縮して、
筋力は衰えていきます。
筋力の低下に従って、膝の血流も悪くなり、
関節も安定感を失って、痛みも強くなっていくことになります。
その為、多少の痛みを伴っていても、
簡単な体操を行って、大腿四頭筋を鍛えるようにすれば、
症状を緩和して、進行を抑えることができます。
簡単な筋力トレーニングでも毎日継続して行えば、
膝周囲の筋肉以外に、靭帯、関節包、骨などを強化にも役立ちます。
膝にかかっている負担を支えることができ、
現在起こっている痛みも軽くすることができます。
各組織の代謝も促されるので、
長い目で見れば、痛みの軽減に効果を発揮するようになります。
運動しはじめのときは、無理をしないで、
朝晩、毎日行うようにしましょう。
痛みがあるときや、炎症や熱を持っているときには、
無理をしないことが肝心です。
膝の痛みは筋力UPで改善・動画
元気な膝を取り戻すのに必要なことは、
前向きな気持ちと行動力です。
積極的な毎日を送ることが
膝の健康維持には最も大切なことになりますね。
人間の体は、幾つになっても、
適度に使ったところの機能は確実にアップしていきます。
その反対に、使わなければ、加速度的に
機能が低下してくのも事実です。
こうした体の特徴を意識して、
少しでも、機能が低下しないようにしたいものですね。