
質の良い睡眠をとっていると血糖値は下がり
逆に質の悪い睡眠をとっていると血糖値が上がります。
なかでも、睡眠時間が少なくなると血糖値が上昇します。
糖尿病の人はもちろんですが、血糖値が上昇気味の人
糖尿病予備軍の人は、一度自分の睡眠状態を
見直してみては如何でしょう!
医療機関のデータによると、毎晩6時間以内の睡眠で、
1週間を過ごすと、肥満や生活習慣病、心臓病を発症する
リスクが高まるということがわかっています。
睡眠は生活習慣病とも深い関わりがあります。
特に血糖値が高くなると、糖化や酸化現象が進んだり、
がん発生のリスクも上がるので、
睡眠不足から、血糖値を上昇させる作用には
気をつけたいところです。
ストレスホルモンの”コルチゾール”は
夜中の3時過ぎになってくるとその分泌量が増えてきます。
自然のリズムに合わせた睡眠をとっていると
目覚めに向けて、適量のコルチゾールが
働きかけてくれるわけですね。
コルチゾール自体は必要なホルモンで、質の良い睡眠を
とっている人にとっては、朝の覚醒と目覚めた後の集中力を
高めてくれる働きを持っています。
問題になるのは、コルチゾールが過剰に分泌された場合です。
睡眠不足、短時間睡眠では、コルチゾールが過剰に分泌され、
血糖値を上げることがわかっています。
睡眠の質が悪くなるのは、就寝時間が遅い、短時間しか寝ない、
夜中に目覚めて考え事をしたり、
パソコン、テレビなどを観てしまうといったように、
なかなかリラックスモードにならないといった場合です。
睡眠不足であると1日のサイクルやリズムを
調節している体内時計が狂ってきます。
身体の二大制御機構であるホルモン分泌と自律神経の多くは、
体内時計によってコントロールされています。
特に”自律神経”は、”体内時計”と一緒に変動しくわけです。
太陽が登ると同時に活動の神経である
交感神経優位が優位な状態になり、
晩御飯を食べる時間帯が近づくにつれて、
リラックスモードの副交感神経優位になっていきます。
規則正しい生活体内時計が整うことで
自律神経のバランスも保たれ、質のいい眠りにもつながります。
一方、体内時計が乱れれば、ホルモンのバランスも崩れ、
自律神経のバランスも崩れます。
本来なら眠っているべき時間帯に交感神経優位になれば、
緊張が持続し、血管も収縮します。
そして、エネルギーが必要とであると勘違いし、
血糖値が上昇してしまうわけですね。
睡眠と血糖値の関係には体内時計をベースにした
身体の制御機構が大きく影響しているということです。
体にとって睡眠は、壊れた細胞を修復したり、
新しい細胞を生み出したりする大切な時間帯になります。
血糖値の上昇を起こすという、体が勘違いしてしまうような
状況を招くのはよくありません。
起きる時間帯に合わせて、なるべく、夜の22時迄には
床に就くような習慣を取り入れたいものです。