
薄毛が気になってきたら”昆布を食べよう”と
言われていたことがありましたが、これは学問的には
根拠のないという話なんですね。
しかし、ダイエットについては、
昆布を上手に摂ることで、期待した効果が得られるようです。
最近では健康雑誌やテレビの情報番組で
昆布の持つダイエットや健康効果などが取り上げられた
こともあって、その消費量も増えてきているようです。
昆布が持つダイエット成分についてある程度知っていれば
日常的に食べる習慣がつきやすいと思いますので、
昆布を食べればどうしてダイエット効果が期待できるかを
書いてみたいと思います。
昆布には、様々な有効成分が含まれていますが
ダイエットに関係しているのが”アルギン酸”になります。
注目される二つの効果
1、脂肪の体内吸収を抑える
一緒に食べたものに含まれる脂肪分について、
腸からの吸収を抑える働きをしてくれます。
同時に糖質の吸収も抑えてくれますが、
脂質の吸収を抑える作用の方が強くでてきます。
2、脂肪の合成を抑える
肝臓で脂質を合成する酵素の働きを抑えて
脂質の代謝を正常化します。
脂肪細胞を小さくする、コレステロール値を下げる
といった作用が動物実験で確かめられています。
調理の過程や既に加工食品などで調理化されたものについては
意外と脂肪分や糖分がはいっているものです。
体内への取り入れを水際で防ごう思っても
どうしても限界があるわけです。
そういった意味でも、脂肪の吸収や合成を抑えてくれる
アルギン酸は、ダイエット実践者にとっては
強力な味方になりますね。
ちなみに、超低カロリーであることや
食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が
豊富に含まれているということから
”おしゃぶり昆布”をダイエット中の間食に
勧めているダイエットトレーナーが多いですね。
”おしゃぶり昆布”は、1袋(10g)でたった24kcal程度、
よく噛む(唾液の分泌が良くなる)必要があるということから、
人気があります。
昆布には、アルギン酸以外にも
ダイエットに関係する成分がふくまれています。
それが、フコキサンチンとグルタミン酸です。
フコキサンチンの作用
フコキサンチンは褐色の色素成分です。
脂肪を燃焼させ、脂肪の燃焼を促すタンパク質、UCP-1の
活性を高めて余分な脂肪の蓄積を防いでくれます。
皮下脂肪や肝臓よりも、内臓脂肪に多く届くので、
血糖値の上昇と関係する悪玉物質が脂肪細胞から出るものを
防いで高めの血糖値を下げてくれます。
筋肉での糖の利用を促すといった抗糖尿作用もあって
余分な糖が血中内でウヨウヨするのを
防いでくれます。
グルタミンの作用
昆布の旨味の元になっているのが
アミノ酸の一種であるグルタミン酸です。
胃の中に存在しているグルタミン酸のセンサーに働きかけ、
胃腸の働きを良くするのと同時に食べすぎになるのを
防いでくれます。
それに十分な旨味があれば少なめの塩加減でも
美味しさを感じられる為に無理のない減塩ができます。
高血圧の人にもオススメの食材ということです。
最後に手軽に昆布の栄養素を摂る方法として
人気の昆布水を作り方です。
ダシ用に使う昆布を、10g、細かく切って
1リットルの水に3時間浸しておくだけでできあがります。
3時間過ぎたら昆布を取り出して、そのまま飲むことができます。
保存期間は10日ほど。
中性脂肪抑制、血糖値上昇抑制、肌に直接ぬると
紫外線カットの化粧水としても使えます。
ちなみに、刻み昆布と、水、オリーブオイルでつくった
昆布スプレッドをパンにぬって食べても、おいしく
ヘルシーな朝食になるようです。