
食物繊維といえば、ほんの少し前までは
カロリーもなく、栄養素も含まれていないということで
栄養学的には価値のないものと言われていたことがありました。
しかし、今や生活習慣病を改善する為のキーになる
栄養素と言われたり、腸内環境を整えて、腸管免疫を
高める効果が期待されるなど、
第六の栄養素として人気を博しています。
食物繊維には、水に溶けない不溶性食物繊維と
水に溶ける水溶性食物繊維がありますが、現代人に特に
不足しているのが水溶性の食物繊維です。
食物繊維の人気にともなって、
水溶性食物繊維を手軽に取り入れることができるということで
今注目されているのが大麦なんですね。
一般的に言われている水溶性食物繊維の効果については
腸内細菌・善玉菌の栄養源になって
腸内環境を整えてくれ、ビフィズス菌を活性化させることで、
免疫力を高めたり、発がん物質を分解したり、
ウェルシュ菌や悪玉菌の働きを抑える作用を
促進させるなどがあります。
大麦には、βグルカンと呼ばれる水溶性食物繊維が
豊富に入っていますが、1日3g程度摂取することで、
食後の血糖値の上昇を抑えてくれる
心臓疾患にかかるリスクを減らす
コレステロール値の低下などの効果が期待されます。
大麦のβ-グルカンは糖質の吸収や代謝力を
アップさせるのが特徴です。
食事で食べた糖質の消化吸収をゆっくりにして、
食後高血糖になるのを抑えます。
そして、次の食事や、さらに次の食事をした後の
血糖値の上昇も抑えてくれます。
大麦のβ-グルカンはデンプンを取り囲むように分布するので、
一定量のデンプンは、吸収されないまま、
大腸へ運ばれ、そのまま排泄されます。
◇ 大麦の摂取は、メタボの解消とダイエットが期待できます!
その為、朝食で大麦をシッカリ摂っていれば
昼ごはんを食べる頃にはデンプンの分解物の刺激によって、
食欲や血糖のコントロールもできてしまうわけです。
晩御飯を食べる頃には、食物繊維が腸内細菌によって発酵を受け、
再びこれらの消化管ホルモンが分泌されます。
このような作用によって、
1日中血糖値の動きを良好に保ってくれるわけですね。
食べ過ぎを防ぐことで、肥満を防いだり
糖尿病の予防となったり、ダイエットを考えている人に
とっては、大麦は最適な食べ物と言えますね。
さらに、大麦のβ-グルカンには、
内臓脂肪の蓄積を抑える働きがあることもわかっています。
メタボが気になる人は、大麦を入れた御飯を食べるようにすれば
適度に食欲が満たされて、自然と内臓脂肪も
減っていくことが期待できます。
一定量の水溶性食物繊維を毎日とり続けられる食品は、
主食として食べられる大麦くらいしかなく、
しかも、低コストで続けられるというメリットがあります。
水溶性食物繊維を摂取するなら、大麦はオススメですね。
大麦を使ったオススメレシピ
クックパッドの大麦レシピ349品はコチラから
健康雑誌「日経ヘルス」に掲載されていた
大麦ぜんざいが美味しそうでした!
大麦ぜんざい(レシピ)
材料4人分 もち麦 50g 小豆 50g 水 400ml
黒砂糖 大さじ3杯
作り方、もち麦と小豆、水を鍋に入れて10分ほど置く
20分ほど弱火にかけて煮る
それから、黒砂糖を加えてなくなるまで煮る
朝ごはんとおやつにいい素材です。
市販で大麦関連商品も沢山出ているので、
まだ、食べたことがない人は、一度チャレンジしてみませんか?