
ドライアイは、目の表面を保護している涙の量が減り、
目が乾いてしまう病気で、眼球乾燥症候群とも呼ばれています。
目が疲れる、目が重い、充血、ショボショボぼする、肩こり、
頭痛や吐き気さえ感じるなど、様々な目のトラブルを訴えている人が
増えています。
疲れ目の原因には様々な要素がありますが。
その大半は、ドライアイによるものだと言われています。
ドライアイを起こす原因
パソコンなどのディスプレイを見ながらの作業中は、集中して
画面を見つめるために、無意識のうちにまばたきの回数が減ってしまいます。
瞬きには、目の表面に涙の層をつくって、水分の蒸発を防いだり
涙腺を刺激したりして、眼球の潤いを保つ作用があり、
瞬きが少なくなると目が乾燥しやすくなってしまうのです。
長時間車を運転する人も、まがたきが少なくなりがちです。
この他、大気汚染、冬場の空気の乾燥、ストレス、老化、糖尿病
涙腺が破壊されるシェーグレン症候群という自己免疫疾患なども
ドライアイを招く要因になります。
目に良いと言われるブルーベリーの効果
疲れ目に悩む人が増えている中、目の健康に優れた効果があるとして
注目されているのがブルーベリーです。
有効成分は、青色色素のアントシアニンで、
網膜にあるロドプシンという視覚物質をの再合成をしたり
優れた抗酸化作用で活性酸素の障害を抑えたり
目の周囲を取り巻く筋肉の血行をよくするなど作用によって
視力の向上や疲れ目の改善に効果があると言われています。
アントシアニンは、ブドウやイチゴ、ナス、赤かぶ
シソなどにも含まれていますが、目に対する効果があると言われているのは
ブルーベリーだけです。
他の食品に比べ、ブルーベリーにはアントシアニンの量も種類も
圧倒的に多く、またブルーベリーのアントシアニンに
特有の作用があるかもしれないとも言われます。
ブルーベリーの中では、ビルベリーなどがアントシアニンが豊富です。
ビタミンやミネラル
ドライアイの予防や改善には、目の粘膜を保護する作用のある
ビタミンAやビタミンCが役立ちます。
目のビタミンと言われるビタミンAには、多糖類や糖タンパク質などの
ネバネバ成分を作り出して、目の表面に涙をくっつけておく作用があり、
目の潤いを保つのに欠かせません。
小松菜、ほうれん草、ブロッコリーなど、ベータカロチンやビタミンCの
多い野菜類をしっかりととりましょう。
未精白の穀類に多く含まれるビタミンB1やビタミンB2には、
視神経の機能を活発にして、目の疲れをとる働きがあり、不足すると
目の調節力が低下してしまいます。
また、網膜の神経細胞の40~50パーセントを構成すると言われる
アミノ酸のタウリンや、同じく網膜に多いと言われる
ミネラルの亜鉛の不足も、目の疲れを招きやすくなります。
タウリンや亜鉛は、牡蠣やイカ、タコなどの魚介類に多く含まれています。
魚油のDHAには、視力改善効果が報告されていて
視力の低下が引き金となっている眼睛疲労の改善にも効果が期待できます。
目に良い食事について
目の乾燥を防ぎ、健康を保つ為に微量栄養素を補う事と
さらに、目の細胞をつくるのに必要な良質のタンパク質が必要です。
アミノ酸は、動物性タンパク質よりも、穀物と豆の組み合わせがお薦めです。
消化もよく、さらにプロティンスコアも理想的な数値を示しています。
伝統的な和食、納豆と発芽玄米の組み合わせ、
季節の野菜を盛り込んだ味噌汁に、海藻類をとるようにし
それらの食べ物を、よく噛んで食べる事が大切です。
よく噛むことは、顎をよく動かすことにつながり、
目の周囲の神経に刺激が伝わります。ちょっとしたことですが
こうした事を繰り返しが、ドライアイの改善につながります。