
身体の健康を維持できるのは、
免疫力が縁の下で、働いているからとも言えます。
その免疫力を働かせる原動力になっているのが
免疫ホルモンと呼ばれるサイトカインです。
免疫細胞同士は、このサイトカインを介して、
さまざまなコミュニケーションをとっているので、
免疫ホルモン・サイトカインが不足してくると
当然、免疫力の働き悪くなり、
それに連れて、ホルモン系も神経系も
そのバランスを崩し、体は疲れやすくなってくるわけですね。
免疫細胞の働き
免疫細胞は、細胞同士で連携して、病原菌と戦っています。
サイトカインはそのチームワークを
強化する因子になっています。
サイトカインが普段から多く分泌されれば、
連携がよくなり、全身の抵抗力がアップします。
リンパ球の原動力になる免疫因子
サイトカインにはさまざまな種類があって、
それぞれに働きが異なります。
よいサイトカインには、
NK細胞やキラーT細胞を活性化する働きがあり、
その種類にはインターフェロン、ケモカイン、増殖因子、
細胞傷害因子(TNF-α、TNF-β)等あります。
過剰労働、過度なストレスを抱えている現代人は、
細胞間同士のコミュニケーションが悪くなっているようです。
疲労がサイトカインの不足を招き悪循環を生じさせる
疲れや痛みなどの肉体的ストレス、
それに、不安や緊張などの精神的ストレス
この2つが溜まってくると
よいサイトカインの働きが低下します。
よいサイトカインは、空気のようなもので、
あって当然、なくなると価値がわかるという存在です。
ストレスや栄養不足によって
分泌量が減ってくると、とたんに疲れやすくなります。
疲れやすくなる、ストレスが溜まりやすい
そして、体調不良を招くというのは悪循環になるわけですね。
仕事の疲れから作業効率が下がっている分を
体にムチ打って、頑張ろうと考えずに、
免疫力が低下しているときは、
思いきって休養をとることが大切です。
ゆっくり休めばサイトカインの分泌量が増え、
免疫細胞が活性化し、よい循環が生まれます。
サイトカイン不足の最大の原因は、ストレスです。
まずは、リラックスして、体をリフレッシュしましょう。
また、ホルモンの原材料となる良質のタンパク質や
免疫細胞を活性化させるポリフェノールなどをとることも大切です。
リラックス効果を高めるなら、
緊張した心を緩めるハーブティがオススメです。
帝京大学の山崎正利教授らの研究によると
野菜のなかには、インターフェロンに劣らない高い活性を
示すものが沢山あることを発見しています。
キャベツとか、ナス、大根、ほうれん草やきゅうりなど
普段、口にしている野菜になかに、
サイトカイン並に作用するものが沢山あろとのこと。
普段から野菜を食べることの重要性がわかります。
日常、身体の疲れを感じているときは
免疫系の働きも低下していると考えるようにしましょう。
悪循環的なサイクルにはまらないように
そういった時は切り替えていくという
発想が大切になります。
どのような考えをしていたか
どういった行動パターンをもっているかが
健康づくりの基本になります。