
年をとってくると誰でも脳の機能は低下してきます。
物忘れがひどくなってきたとか、新しい知識や情報などを
記憶することが難しくなってきたなど.。
記憶力の低下は、脳を活性化させることで防ぐことができます。
脳の中で、記憶力を司っているのが海馬というところです。
この海馬の萎縮をいかに防ぐかが認知症を予防するのに大切ところです。
脳に適度な刺激を与えて、適当に働かせることが必要です。
音読がいいみたい!
声を出して、簡単な文章を読んでみる、いわゆる音読が
認知症の予防や改善に効果的なようですね。
記憶力をつけるには、ただ見るだけの記憶よりも、聴覚と触覚などを
他の感覚器官を同時に働かせることが良いようです。
声を出して、本や新聞を読んでみる。これは大脳の前頭前野を刺激して
学力や自制心をコントロールする事は、脳科学でも認められています。
認知症にかかっている人でも、音読を続けたことで
認知機能の低下を抑えることができたという報告もあるようです。
音読については、順天堂大学の白澤卓二先生が
次の三つをアドバイスされています。
1、好きな文章を読む
音読を始めるのに、わざわざ、文字や漢字が多くて
読みづらい読み物を購入する必要ありません。
小説、俳句集、詩集、雑誌など、なんでもいいので、
自分の好きな文章を、気ままに読んでみましょう。
毎日続けることが大切!
2、新聞を音読する
新聞を声に出して読むという老化防止法があるほど
新聞の音読は脳を活性化するのに効果的と言われています。
毎日、内容が変わる新聞からは常に新しい情報も
キャッチできるので、より脳を刺激してくれます。
3、速く読む
音読することに慣れてきたら、だんだんと読むスピードを
アップさせていきます。しっかり、かつ正確に読まなければ
と思うようになるため、集中力が増し、脳が活性化します。
読んだ事(インプットした事)を、アウトプットすることで
記憶を蘇らせ、海馬の力をアップさせることができます。
人に話したり、または、ネット上で公開したり、
読むことに慣れてきたら、アウトプットする場を持つようにしましょう。
ネットの時代は、ちょうどアウトプットの練習場としては
最適な場ではないでしょうか?ブログや音声、動画などをつかって
情報発信してみるのもいいかもしれません。
見る人が聴く人がいるという事を想像するだけでも
脳には、いい刺激になると思いますが、どうでしょうか?
アロマで脳に刺激を!
香りは嗅覚を通って、脳に刺激を与えてくれます。
人間の鼻には、かつて、ヤコブソン器官という突起があって、
直感をコントロールしていたそうです。
鼻は、顔の中央部分にあって、穴を二つもった器官ですが
ヤコブソン器官とともに過去の記憶を覚醒する働きがあるそうです。
そして、香りは過去の記憶を思い出すのに、
その人にとって適当な刺激を与えてくるようですね。
植物の力を活かして、体調を整えるのと同時に、
過去の記憶をリロードさせるために、自分にあったアロマを
見つけておくといいかもしれません。
昔の記憶を呼び起こして、シナプスとシナプスのつながりを
強くしていくことが、認知症の予防につながります。
認知症の予防には、脳に適度に刺激を与えることが必要です。
楽をしようと思ったら、頭を体も退化する方向に向かうのかもしれません。
そういう意味では、いくつになってもチャレンジできる
夢や目標は持っていたほうがいいですね。