
血圧140/90以上の高血圧になっている人が
日本全国で、約4000万人いると言われています。
高齢化社会が本格的になるにしたがって
さらに増加し、50歳以上では、2人に1人から
さらにその率があがることが予想されています。
動脈硬化の進行から、脳卒中、心臓、腎臓病などの
リスクを下げるためには、若い頃から高血圧にならないように、
生活上の工夫を行うことが大切になってきます。
今朝の生島ヒロシさんの「おはよう一直線」には
石原クリニック医院長の石原結實先生が出演、
「足で血圧が下がる」というテーマで
具体的な運動方法などを交えてお話をされていました。
石原結實先生の話はココから・・・・・・・・・・・・
血圧が高い人が多いですが、
今日のお話”足で血圧が下がる”ということは
どういうこですか?
ちょっと意味がわかりにくいと思いますので、
説明しますね・・・・・・
50歳を過ぎますと、お尻と太ももの筋肉が衰えて
下半身が細くなりますよね。
この頃から、腰や膝の痛みが出始めるんですね。
他にも、高血圧、糖尿病や心臓病など
内科の病気が、はじまってくることがが多くなるんですね。
というのは、体重の40%を占めている筋肉が、
一番、基礎代謝が旺盛なところなんです。
ですから、筋肉量が減りますと、
代謝が低下しまして、糖とか脂肪とかコレステロールの
燃焼、排泄が悪くなって、
脂質異常症や糖尿病になるんですね。
その結果、動脈硬化や高血圧が起こってきます。
逆に筋肉を動かしますと、
こういった病気が防げる他にも、
筋肉の毛細血管というのがいくらでも増えてくるんですね。
そうすると心臓から血液を送り出す時の圧力、
末梢部の抵抗が減りますね。
ということは血圧が下がるということなんですね。
もう一つは、筋肉を動かしますと、
血圧を下げる物質のプロスタグランディンとか
タウリンがたくさん、産生されます。
ですから、体の70%を占める
足とかお尻の筋肉を動かすことによって、
血圧が下がりやすくなるわけですね。
具体的には、どういった運動をすると
下がりやすくなるんですか?
わりと簡単なんですけどね。
下半身の運動が中心ということなんですけど。
まず、一番目は、腰かけ、足踏み運動。
これは、座った状態で、
両腕を前後に振りながら、膝を上下に動かします。
足先の指で、床をかるくける感じで
やるといいですね。
この運動、歩いたり、立ったりすることが
難しいと感じる人は、最適な下半身の訓練になります。
2分間を目標にやられるといいと思います。
次は、手足ブラブラ運動と言いまして、
家事をやりながらでもできますのでオススメです。
まず、軽く足を開いて立ってください。
そして、両肩の力をぬいて、
両手をブラブラさせておいてください。
目標は、50~100回です。
そのあとに、片足で立ちまして、
片足ずつ、力をぬいてブラブラさせるんですね。
これも、50~100回ですね。
そうすると手とか足の血液が
心臓の方に戻ってきますので、
これも、全身の血流を良くして、血圧を下げてくれますね。
体がふらつく人は、壁に手をあてて
体を支えながら行ってもいいですよ。
仰向けになって、行ってもOkです。
最後は、カーフレイズ(ふくらはぎを上げる)です。
簡単にいうとかかと上げ運動なんですね。
これ、通勤電車のなかでもできますので重宝ですね。
両足を開いて、背筋を伸ばして立ちます。
手は、腰にあてるんですけど、
電車のなかでは、片手はつり革、片手は腰にあてて、
その場で、かかと上げ運動を
約10回やられて、少し休みを入れてということで
それを5~10回ほどを繰り返し行います。
ご存知のようにふくらはぎは第二の心臓と言われます。
この運動をしますと下半身の血液が
心臓に戻ってくるのを助けてくれますから、
心臓の働きを良くしたり、
血圧を下げたりするのに非常に有効です。
血圧高くて、お薬を飲んでる方がいますが、
こういう運動をしますと
薬の飲む量が減ってきたりするんですか?
そういう人はたくさん、いらっしゃいますよ。
やはり、下半身の衰えが、
高血圧の大きな要因の一つになっています。
石原結實先生の話はココまで・・・・・・・・・・・・
高血圧は、生活習慣病です。
良い習慣を普段の生活の中に組み込むという
意識が大切です。
石原先生のオススメの運動を取り入れて、
少しでも体を動かす習慣を身につけたいものですね。
継続は力なり!