
マグネシウムは、4大ミネラルの一つです。
体重60キロの人、男性の場合は25グラムのマグネシウムが
体内に持っているのが正常と言われています。
そして、そのうちの5割以上は、骨に含まれ、
3割ほどが筋肉に、残りは血球や各臓器の中
全身の細胞の中に含まれています。
体内での様々な反応は、酵素を媒介にして行われますが
300を超える酵素の働きに、マグネシウムが関係しています。
なので、マグネシウムが不足すると、様々な症状が
現れてくることになります。
日本人は、慢性的なマグネシウム不足と言われていて
現在の食生活から見てみると、1日に200mg程度しか
食事からとれていないといわれています。
慢性的なマグネシウム不足によって、様々な肉体的、心理的な
障害にあっている人が多くいるようです。
諸外国では、マグネシウムの摂取基準値は400mgとしていますが
日本の場合は、一日の摂取基準量は300mgと少なめ。
マグネシウムを1日400mg摂ってみると
体の疲れ方が随分と違うことを気づく人が多くいるようです。
マグネシウム不足で起こる日常的トラブルとしては
高血圧、疲れやすさ、生理痛、ギックリ腰、胃のけいれん
その他、筋肉のけいれんが関係する足がつるときも
マグネシウムの不足が影響しています。
心臓の筋肉などで、けいれんを起こしてしまうと
生命にかかわってくることなので、細心の注意がひつようです。
糖尿病患者の人では、尿から多くのマグネシウムが
排泄されると言われています。その為、合併症である
網膜症、腎症を起こしやすくなります。
様々な循環器障害の他、精神的な症状としては、
うつや不安感、妄想なども見られます。
マグネシウム不足の対策としては、摂取量を増やすことと
排泄量を減らすことがポイントになります。
摂取量を増やすには、今の食べ物の中にはマグネシウムが
十分に入っていないので、毎食一定量を確保しようと思ったら
サプリメントなどで補うのが一番です。
無駄な排泄を防ぐには、お酒の飲みすぎを控えること!
お酒を沢山飲む時は、つまみにマグネシウムを比較的
多く含むもの、つまり、海藻類や魚介類、緑黄色野菜などを摂るか
またはマグネシウムをたっぷり含んだサプリメントを
摂っておくことが大切になります。
マグネシウムを十分とっても、夜明け近くに足がつるなどは、
冷えで血流が悪くなっていることが考えられます。
足全体が冷えないように工夫するようにしましょう!
マグネシウムは、四大ミネラルの中では、その過不足を
総合的に調整する働きもしてくれるので、毎日400mgは
摂りたいものです。
このくらい、摂っても、45パーセント程度が腸から
吸収されるといわれています。
慢性的に不足しがちなミネラルですので、普段から意識して
摂りたいミネラルの一つです。