
股関節に痛みが起きるのにはいろいろな原因があります。
まずは、自分の股関節がどのような状態になっているのかを知る必要がります。
変形性股関節症
関節のクッションの役割をしている関節軟骨が、すり減ってしまい、関節の骨が破壊され痛みが出てきます。
痛みは、ひどくなったり、軽くなったりを繰り返し、次第に進行していく慢性的な病気です。
大人の股関節痛のトラブルでは、一番多いと言われていて、その多くは原因不明で、老化が引き金になります。
他に、生まれつきの股関節脱臼や股関節の発育が悪いことなどが原因となるものもあるようです。
大腿骨骨頭壊死症
大腿骨頭栄養血管の血流が悪化して、骨が壊死してしまう病気です。
その多くは、原因不明とされていて、
ステロイドの大量使用の副作用やお酒の飲みすぎが原因で、
発症することが多いとも言われています。
関節リウマチによる股関節症
女性に多く、関節が腫れて痛む病気です。手足の指の関節に始まり、
肘や肩、首などの関節に広がり、股関節にも及ぶと股関節を伸ばせなくなったり、
立ったり座ったりや階段の上り下りがスムーズにできなくなったりします。
感染による股関節炎
股関節内に何らかの細菌が侵入して起こる炎症で、悪寒や激痛、腫れ、熱感があります。
大腿骨頸部骨折
高齢者に多い骨折で、骨粗鬆症の進行によって、骨自体が脆くなり、
ほんのちょっとのつまずきから、骨折につながるケースもあります。
高齢者が、寝たきりになる第三位がこれです。
股関節痛の原因には、いろいろあるので、医療機関で、正しい診断を仰ぐことが大切です。
自己判断による間違った対処法がかえって
病状の悪化を招いてしまうこともあるので、素人判断は
気をつけたいものです。
高齢者に多い、変形性関節庄や骨粗鬆症による骨折は、
日頃からの栄養摂取に気をつけ、股関節を支える筋肉を無理なく鍛えることが大切になります。
特に高齢者の場合、骨折をきっかけにして動けなくなってしまうと
そのまま、認知症へと進行してしまうこともあるので、気をつけなくてはいけません。
また、骨粗鬆症には、重力刺激も必要です。カカト叩きに、ウォーキング、
ジョギング、四股踏みなど、自分にあった、方法を続けることがお勧めです。