
むくみは、体の中に余分な水分(血漿成分)が
たまった状態のことをいいます。
血漿成分は血液の液体部分で、血液の中の栄養分や酸素を、
体のすみずみの細胞に運んでいます。
(赤血球、白血球、血小板は個体成分)
普通はその役目を終えると血管に戻っていきますが、
なんらかの原因でもどらなかった場合、むくみの症状として現れます。
むくみには、大きく分けて二種類ある。
一時的なものと病的なものです。
長時間の立ち仕事やパソコンに向かうなど、長時間、座った姿勢が続く仕事など、
一日中同じ姿勢を続けると、むくみが現れやすくなります。
長時間酷使した筋肉が疲労することになり、
使用済みの血液を心臓に戻す力が弱くなります。
そして、むくむわけです。こんな場合は、
利尿効果が高い緑茶や紅茶などを飲んで、
尿と一緒にむくみを体外に出してやると
解消されることが多いです。
むくみが、一時的なものなのか、病的なものかを見分けるために、簡単な方法があります。
むくんでいる部分を10秒ほど強く押してみる。
凹みがすぐにもとの状態に戻れば、
一時的なむくみ。病的な場合は、
凹んだ部分がなかなか戻りにくい。
運動不足によるむくみや老化によるむくみは、
それほど心配する必要がありません。
問題になるのは、心臓や腎臓の働きが悪くなってから起こるものです。
そして、肝機能の低下によるむくみです。
むくんでいる部分を押しても、もとに戻らない、
疲れがいつまでも取れない、目まいや湿疹、発熱、しびれなど、
単なる疲労以上の症状が感じられる人は、
一度、医療機関で、診てもらうようにしましょう。
むくみが発生する場所は、圧倒的に上まぶたと下肢に多く、
心臓性のむくみの場合は、体の下の部分に現れる傾向があります。
時間的には、午後から夕方にかけてが多いです。
また、すねから足の甲にある強いむくみは高齢者に多い。
高齢者の場合は、全身の衰弱がはじまっている疑いが濃厚です。
初期のむくみや潜在性のむくみは目に見えないことが多く、発見も困難。
原因不明の体重の異常増加や尿量の減少があれば、すみやかに受診すること。
たかがむくみ、されど、むくみです。不快な症状がないとしても、
むくみが一時的なものでない場合は、注意が必要です。